Microsoftが「Windows 10」のインストーラファイルを、要求していないユーザーの端末にもダウンロードしている。アップグレードしたくなった場合にすぐさまアップグレードできるようにとのことだ。
The Inquirerの目ざとい読者が、自分のPC上に数ギガバイトものサイズのWindows 10アップグレードファイルを含むフォルダを見つけた。
Microsoftは、「Windows Update」を通してWindows 10インストーラファイルを配布していることを直ちに認め、The Inquirerに以下のコメントを提供した。
「Windows Updateを通して自動アップデートを受信するように設定している個人ユーザーが、対象端末を直ちにWindows 10にアップグレードできるように、アップグレード時に必要となるファイルをダウンロードしている」
「アップグレードの準備が整った時点で、ユーザーは端末へのWindows 10のインストールを促される」
アップグレードを予定しているユーザーにとっては便利な機能だが、インストールされている既存の「Windows」で満足しているユーザーにとっては、この積極的(でやや強引)な動きには不都合になりそうな要素がいくつか潜んでいる。
- ダウンロード時に帯域幅を消費する(ユーザーがその接続をダウンロード用として認識していない場合は、上限付きまたは従量制の接続を利用してダウンロードされる可能性もある)
- インストーラファイルをダウンロードするかどうかに対し、ユーザーに選択の余地はない
- ダウンロード後に数ギガバイトのディスク容量を占有する
- 再起動の度にアップグレードを促される
Microsoftは、Windows 10のアップグレードを管理および無効にする方法を文書化しているが、多くの一般ユーザーはこれを参照しないのではないだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。