GEのCEO、「インダストリアルインターネット」の将来性をアピール

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-10-05 10:32

 サンフランシスコ発--産業界は「次世代の生産性」がもたらす機会から利益を得る時期がやってきたと、GEの最高経営責任者(CEO)Jeff Immelt氏は述べる。

 Immelt氏は米国時間9月29日、同社の年次カンファレンス「Minds + Machines 2015」で「われわれの業界の未来を語るうえで、生産性はこれまでと同様、極めて重要なものであり続ける」と述べた。

 またImmelt氏は、5年前にはインダストリアルインターネットが何であるか、あるいはその意味するところを理解している人間は、GEには1人もいなかったと認めた。

 さらに同氏は、「インダストリアルインターネットという言葉は、一種の流行語だ」と述べつつも、ダウンタイムなしに、期待通りの生産性を保証するものだと定義し、その規模はコンシューマー向けインターネットの「2倍」になり得ると述べた。

 同氏は、インダストリアルインターネットとコンシューマー向けインターネットの違いとして、前者は水平型と垂直型の双方にプレゼンスを有している必要がある、すなわちヘルスケアや運輸といった特定分野で機能するアプリケーションを記述できなければならないという点を指摘した。

 同氏は「これはコンセプトではない。現実だ。そしてGE内部にとどまる話ではない」と力説した。

 また同氏は、インダストリアルインターネットが企業の内外にもたらす変革の例として、最高情報責任者(CIO)の役割の変化を挙げた。

 同氏は「われわれのCIOは、ソフトウェアの購買担当者からアプリの開発担当者に転身した」と冗談交じりに述べたうえで、ITに関する意志決定は現場と企業幹部の間を行き来するようになり、CIOは収益拡大と生産性向上という双方の面でリーダーとしての責任を果たさなければならなくなっていると付け加えた。

 Immelt氏はGEのデータおよびクラウドに関する目標について簡単に述べ、今後1年間でまず「Predix」プラットフォームとインダストリアルクラウドを確立するとともに、「インダストリアルインターネットに着手するための先駆的な手段」として資産パフォーマンス管理を推進し、外部アプリケーションとの連携を図り、これらあらゆるものをサポートする新たなビジネスモデルを描き出していくと述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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