Amazon Web Services(AWS)が今週にもデータ分析サービスを発表する模様だ。社内で「Spece Needle」という開発コードで開発していたもので、Wall Street Journalが米国時間10月4日付けで近い筋から得た情報として報じている。
報道によると、Space NeedleはAWSのプラットフォーム上にあるデータを分析して、洞察を得るためのビジネスインテリジェンス(BI)サービス。データを高速にAWS上にコピーしたり転送する機能も含むようだ。データの容量が大きくインターネット上で転送や複製するの時間を要する場合は、AWSがストレージデバイスを提供し、顧客はこれにデータを入れてAWSに送り返すサービスも用意するという。Wall Street JournalがSpace Needleについてコメントを求めたところ、Amazonはこれに応じなかったという。
AWSはNetflix、Pfizer、Nikeなどの顧客を持ち、Space Needleはこれらの顧客を囲い込む狙いがあるとWall Street Journalは見る。また、AWSのユーザーである開発者などIT以外のユーザーからビジネスユーザーへの拡大を図ることもできると分析している。
BIはIBM、Oracle、SAPなど大手エンタープライズ向けベンダーが競う分野であり、Wall Street Journalは記事で、「ビジネスインテリジェンス市場にとって巨大な企業が参入することになる」というForrester Researchのアナリスト、Boris Everlson氏のコメントを紹介している。
これとは別に、AWSは10月1日にリアルタイムの検索・解析エンジン「Amazon Elasticsearch Service」を発表している。