Microsoftは米国時間10月12日、Windows Insider Programに参加している「Fast Ring」のテスターを対象に、新しい「Windows 10」のテストビルド「Build 10565」をリリースした。
この新ビルドには以下をはじめとするさまざまな新機能が搭載されている。
- メッセージアプリや通話アプリ、動画アプリへの「Skype」の統合。今までModern/Metro-Style版アプリとして提供されていたSkypeは、これらの「Universal Windows Platform(UWP)」アプリで置き換えられることになる。なお、これら個別のSkypeアプリは「Windows 10 Mobile」にも搭載される予定だ。
- 「Microsoft Edge」ブラウザにおけるタブのプレビュー機能。
- Edgeブラウザのお気に入りやリーディングリストの同期機能。
- パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」に対する機能追加。Cortanaは手書きメモを理解したり、映画やイベントの通知といったレジャー関係のイベントのリマインダーも取り扱えるようになる。
- ユーザーインターフェースの微調整。タイトルバーは「より生き生きとした色合い」になり、スタート画面におけるコンテキストメニューが改善され、デバイス関連のアイコンが新しくなった(「Device Manager」や「Registry Editor」など)。
- デバイスのアクティベーションに関する改善。Windows 10の自動アクティベーションにまつわるユーザーからのフィードバックを反映させている。
- ユーザーのデフォルトプリンタを管理するためのモードの新設。

Cortanaは手書きメモを理解できるようになる
今回のPC向けプレビュービルドは、9月18日にリリースされた「Build 10547」以来のものだ。
Build 10565の概要を記しているMicrosoftのブログ投稿によると、同社は今回のビルドで複数の問題を修正しているという。音楽アプリ「Groove」などのアプリを最小化した際に、バックグラウンドでのオーディオ再生が途切れるというBuild 10547で発生した問題が解決されたほか、「Windows Store」アプリは自動的にアップデートされるようになったという。また「People」アプリから連絡先をスタート画面へとピン留めできるようにもなった。
ただ、プレビュービルドという性質上、既知の問題も残っている。例えば、まだCortanaが対応していないロケールでは検索ボックスが機能しない。また、Windows 10向けの「Xbox」アプリは、特定のWin32ゲームがインストールされていると大量のメモリを消費する。さらに、「Dell Venue 8 Pro」といった小型機器を特定の状態にしてアップグレードするとブルースクリーンが表示されるという問題もある。
Microsoftは11月頃を目処にWindows 10向けの「Threshold 2」アップデートを配信しようとしている。これには、7月にRTM版として提供された「Threshold 1」に対するさまざまな新機能やアップデートが含まれる予定だ。
また2016年には、「Redstone 1」や「Redstone 2」としてWindows 10向けの新機能アップデートの配信があるものと見込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。