EMCは米国時間10月21日、第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。同決算では、収益拡大ペースの鈍化と、2016年に予定されているDellによる買収を控えての業務合理化が注目点となっている。
第3四半期決算は利益が1株あたり25セント、売上高が前年同期比1%増の60億8000万ドルだった。また、非GAAPベースの利益は1株あたり43セントだった。
第3四半期の結果は業績予想の範囲内であったが、アナリストらの当初の予想を下回った。EMCが先週速報値を報告した後、アナリストらは予想を下方修正した。
EMCの最高財務責任者(CFO)Zane Rowe氏は声明で以下のように述べている。
われわれは、自社ポートフォリオの強化と、さらなる効率化にまい進し続ける。具体的には、8億5000万ドルのコスト削減計画と事業変革計画は順調に進んでおり、チームはSKU(製品ラインアップ)の簡素化や、設備や製造の最適化、EMCの世界各地の業務における材料の直接調達といった分野で数多くのイニシアティブに取り組んでいる。
EMCとVMwareは20日、クラウド関連の合弁事業を展開する新会社を設立すると発表した。この合弁会社はEMCが最近買収した「Virtustream」ブランドの下で運営される。
製品別で見ると、情報インフラストラクチャ事業の売上高は前年同期比3%減となった。ストレージの新製品が戦略的ストレージ事業の売り上げの半分以上を占め、「XtremIO」は2015年のブッキングが10億ドルを超える見通しであるとしている。ビッグデータ関連部門のPivotalは、売上高が前年同期比16%増となった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。