軽量な監視ソフトウェアで詳細なログ情報を収集
システム動作を監視する従来のソフトウェア(エージェント)は、PCやサーバの動きを遅延させるなど悪影響を与えることがあるが、それに対し今回はシステムにかかる負荷を常に考慮して、監視処理のタイミング等を適宜制御する機能を搭載した軽量なエージェントを開発。
システム動作を遅延させずに、プログラム起動・ファイルアクセス・ネットワークなどの詳細なログ収集を実現。
AIを活用してリアルタイムに異常を検知
PCやサーバなどシステム全体の複雑な動作状態(プログラムの起動、ファイルへのアクセス、通信など)から定常状態を機械学習し、本定常状態と現在のシステムの動きをリアルタイムに比較・分析することで、定常状態から外れた場合、異常として自動検知する。
異常を検知した場合、原因となるシステムの一連の動作を自動で特定し、ネットワークから自動で隔離することが可能。これにより、システム全体を止めることなく被害範囲の拡大を最小限に抑える防御を実現。
被害範囲を特定し、ネットワークから自動的に隔離
現在のシステムの動きを詳細に把握しているため、異常と検知された一連の動作を時系列で自動で追跡できる。これにより、従来の人手による作業に比べ、10分の1の時間で被害範囲の特定が可能。
また、システム管理ツールやSDN等を活用し、特定した被害範囲をネットワークから切断することで、自動的な隔離も可能。
これらにより、情報漏えいやシステム破壊の被害の拡大を最小限に抑え、システム全体の停止回避を実現。