Amazon Web Services(AWS)は米国時間1月13日、リザーブドインスタンスの新たなオプションとして、ミッションクリティカルなワークロードのインスタンスを予約しておける「スケジュールドリザーブドインスタンス」の提供を米国など一部のリージョンで開始したと発表した。
スケジュールドリザーブドインスタンスを利用することで、日次や週次、月次で繰り返し発生するキャパシティを1年間にわたって確保できるようになる。
AWSのチーフエバンジェリストを務めるJeff Barr氏によると、このモデルではオンデマンドでのサービス利用に比べると5~10%低価格になる可能性があるという。
Barr氏はスケジュールドインスタンスの活用例として、運送会社が毎週月曜と水曜、金曜の朝に配送経路や積荷の最適化を計算する場合から、アニメーションスタジオが毎晩夜間処理で、CPUリソースを大量に消費する3Dレンダリングを行う場合まで、複数のケースを挙げている。
Barr氏はブログに「各スケジュールドリザーブドインスタンスは、購入時に指定したスケジュールに基づいてアクティブになる」と記している。
なお、以前から提供されている「リザーブドインスタンス」は今後、「スタンダードリザーブドインスタンス」という名称で呼ばれることになる。これは1年間もしくは3年間という期間で、「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」のキャパシティを予約できるというサービスだ。
スケジュールドリザーブドインスタンスは、「AWS Command Line Interface(CLI)」や「AWS Tools for Windows PowerShell」「RunScheduledInstances」関数からも起動できる。同社は「Auto Scaling」や「AWS Lambda」「AWS CloudFormation」でのサポートも予定しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。