Microsoftは、「iOS」アプリの「Windows 10」への移植を容易にするための環境整備を順調に進めている。
Microsoftは「Android」アプリをWindows 10に移植するためのツール「Windows Bridge for Android」(開発コード名:「Astoria」)の現状については明らかにしていないものの(計画が中止になったといううわさもある)、iOSアプリの移植ツールである「Windows Bridge for iOS」(開発コード名:「Islandwood」)については全力で作業を進めているようだ。
FraWin.comのCassim Ketfi氏は、Windows Bridge for iOSのページが更新され、iOSアプリと同移植ツールの互換性を自動的に分析する新たなウェブツールが「数週間以内」に提供されるとの発表があったと伝えている。
このウェブツールは現在テスト中となっているが、Microsoftのサイトに登録しておけば、利用可能になった時点で連絡が来るようになる。
以下は、Microsoftのページに記されている同ツールの説明だ。
あなたのアプリをWindowsに移植する際に必要となる作業を洗い出すとともに、示唆やティップス、現時点でこのブリッジがサポートしていないライブラリを使用している場合のヒントや対処方法を提示する。
Windows Bridge for iOSは、「Microsoft Visual Studio」のObjective-C開発環境下で、iOS開発者による「Universal Windows Platform」(UWP)アプリのビルドを支援するためのブリッジだ。同社は2015年8月にこのブリッジをオープンソース化しており、初期バージョンのコードはGitHubで公開されている。
iOS向けとAndroid向けのブリッジに加えて同社は、「Windows Bridge for Webアプリ」(開発コード名:「Westminster」)も開発した。また、既存の.NETアプリやWin32アプリをWindows Storeアプリへとパッケージ化し、公開するための支援ツール(開発コード名:「Centennial」)についても作業を進めている。さらに、同社のパートナーであるMobilize.NETも、Windows Phone SilverlightアプリからUWPアプリへの移植を支援するためのブリッジ「Mobilize.NET Silverlight Bridge」を提供している。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。