GitHubでホスティングされたプロジェクトで作業する開発者が、自分たちが「無視され」、サポートが得られないとの苦情を公開書簡にて表明している。
この公開書簡はGitHubのWebサイトの管理とサポートチャネルへの不満を綴ったもので、1000人以上の開発者が賛同している。多くがコードの作成、システム更新、オープンソースソフトウェアのセキュリティと機能改善のために作業している人々だ。
「われわれの多くが不満を抱えている。われわれはそれぞれ人気のあるプロジェクトをGitHubで運営しているが、GitHubに完全に無視されていると感じているからだ。与えられた唯一のサポートチャネルを通して伝えているが、中身のない回答を受け取ったり、回答そのものがないという経験をしている」と書簡に書かれている。
開発者の要求がどのように処理されているか、そしてGitHubがそもそも要求を処理しようとしているのかが、書簡の中心だ。具体的な不満として、issue(イシュー)が重要な情報なしに記録できてしまう仕組みになっている、「+1」によるissueの評価が十分に機能していない、貢献のガイドラインを無視してissueやpull request(プルリクエスト)が作成されているという3項目が挙げられ、それぞれの改善案が提示されている。
GitHubは3000万以上のオープンソースプロジェクト、コード、ファイルをホスティングしているが、GitHubのWebサイトそのものはオープンソースではない。GitHubにオープンソースの考えを押し付けるのは不自然かもしれないが、もしGitHubがオープンソース開発者を満足させたいのなら、こうした不満に対してせめて回答くらいはすべきだろう。
書簡では、「もしGitHubそのものがオープンソースだったら、われわれはコミュニティーとしてこれらの機能を実装する。われわれはこういうことを得意としているんだ!」と記している。
GitHubの代表者は米ZDNetに対し、「オープンソースはGitHubにとって極めて重要で、今回のフィードバックを真剣に受け止めている。議論されたイニシアティブの幾つかに取り組んでおり、オープンソースのメンテナーたちと積極的な関係を持ち、彼らのコミュニティーにとってGitHubが素晴らしい体験となるようにしたい」と語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。