Microsoftは米国時間1月15日午後、Windowsサポートポリシーの変更に関して重大な発表を行った。企業ユーザーの「Windows 10」アップグレードや新規のPC購入計画に影響を及ぼす可能性のあるものだ。
そして1月22日、Microsoftは15日の発表を補完するものとして、MicrosoftとOEMが2017年7月まで「Windows 7」と「Windows 8.1」の動作を保証する「Skylake」搭載PCのリストを公開した。
Microsoftは2017年までサポートする8機種のSkylake搭載PCを発表していた。そして今回、このリストに100機種以上のデバイスを追加した。
背景として、1月15日の発表まで企業ユーザーは、Intelの6世代目のCoreプロセッサSkylakeを搭載したPCを購入し、必要であればWindows 7または8.1にダウングレードしてMicrosoftのサポートを受けることができると考えていた。だが1月15日の発表でMicrosoftはサポート保証を変更した。ユーザーが古いプロセッサ(Intelの「Haswell」など)で動かしている場合は当初約束していた通りのサポートポリシーが適用されるが、互換性/テスト/予算などの理由からSkylakeやそれ以降のプロセッサでWindows 7/8.1を動かしたい場合はサポート期間が短くなるというものだ。
主要なポイントは、2017年7月17日まで「サポート」リストにある一部のSkylakeデバイスのみがサポートされるという部分だ。そしてこれは橋渡しにすぎない。その後Windows 10に移行せよ、というのがMicrosoftのガイダンスだ。
今回のリストではDell、Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、NECのPCが加わっている。Microsoftによると、新しい機種がリリースされる都度、サポート対象デバイスのリストを更新するという。
Microsoftに今回の変更について、(Windows 8.1の延長サポートが終了する)2023年以降はダウングレード権を提供しないつもりかどうかMicrosoftに聞いてみた。MicrosoftのブログではSkylakeと将来の世代のシリコンのみに触れていたが、それ以上のことは書かれていなかった。これはノーコメントの意味だろうと見ている。
多数の読者の質問を受けて、Skylakeおよび最新のPC上で動く仮想マシンのWindows 7/8.1についてはどうなるのか、今回の変更が意味することは何かをMicrosoftに聞いてみた。以下がMicrosoftの回答だ。
ユーザーは動かすことができるが、Windows 7は約10年前、つまりx86/x64 SoC(システム・オン・チップ)が存在するより前に設計されたものだ。Windows 7がモダンなシリコンで動くためには、デバイスドライバとファームウェアで割込み処理、バスサポート、電力状態などのWindows 7の想定環境をエミュレーションする必要がでてくる。これはWiFi、グラフィックス、セキュリティなどで問題が生じる。パートナーがレガシーのドライバ、サービス、ファームウェアの設定にカスタマイズを加えると、顧客はWindows 7で提供中のサービスで不具合が生じる可能性がある。
(つまり、イエスだが推奨しないということだろう。)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。