ヤフーは、同社米国現地法人YJ Americaが所有するデータセンターに、Open Compute Project(OCP)の仕様に基づいた大規模なビッグデータ分析基盤を構築し、2016年中に本格稼働させることを明らかにした。ハードウェア販売と構築を手がけた伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と同社米国現地法人ITOCHU Techno-Solutions Americaが2月2日に発表した。
OCPは、米Facebookが2011年に開始した大規模データセンターに最適なハードウェアを設計、提供するためのプロジェクト。CTCは、同プロジェクトの運営団体Open Compute Project Foundationと国内で初めてソリューションプロバイダー契約を締結している。
今回CTCは、ヤフーが2015年4月に運用を開始した米国データセンターに、OCP仕様のサーバ、ストレージ、ラック、電源装置などを用いてビッグデータの活用を目的としたインフラを構築した。1200台のサーバ、120Pバイトのストレージで構成されており、2016年中の本格稼働に向けて準備を進めている。
OCP仕様の機器の導入にあたっては、事前にFacebookなど大規模ITインフラを運用する事業者と共同で技術検証、検証支援を実施した。CTCとヤフーは引き続き、OCP仕様の機器調達で協力していくとする。