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IT部門を社内に呼び戻して改革--シマンテックCIOの狙い

末岡洋子

2016-02-18 11:56

 Veritasとの分社化を完了させたSymantecだが、改革は対外的なものだけでなく、社内でも進んでいる。その仕掛け役の一人が2014年2月に最高情報責任者(CIO)に就任したSheila Jordan氏だ。

 就任から約5カ月で、アウトソースしていたITを社内に戻した。女性をキーワードにダイバーシティにも取り組む。部下を「世界最高級のITチーム」と語るJordan氏に、これまでの取り組みや今後の展望について聞いた。

――SymantecのCIOに就任して1年半、これまでの取り組みは?


SymantecのCIO、Sheila Jordan氏

 とても面白い経験でした。大きな取り組みとして、ITをアウトソースからインソースに戻しました。Symantecは私が入社する前の決断で情報システムをアウトソースしていましたが、社内に世界最高レベルのITチームを作り、インソースすることにしました。

 IT企業なのにITをアウトソースするのはおかしいと考えたからです。実際は予想していたように効率良く管理できていなかったという事実もあります。インソースで狙った成果は、ビジネスの運用効率化、技術活用を通じたビジネス変革による成長の2つです。

 狙ったメリットは、顧客が望んでいることをタイムリーに提供する、自社技術をショーケースする、事業の運用とその最適化、デジタル化やモバイルといったITトレンドへの対応などのメリットを追求しました。社内にITがあれば、組織を変革して成長するというチャンスを最大活用できます。

 最初に実施したのはIT組織の立ち上げです。次にインソースITの定義や優先順位といったルールを作りました。データセンターやネットワークなどのクリティカルな部分から着手しましたが、せっかくの機会なので最新技術の取り込みを進めました。インフラ側ではソフトウェア定義ネットワーク(SDN)、マルチテナントなどの特徴を持つプライベートクラウドを構築し、最新技術を利用したデータセンターとネットワークインフラを配備しました。

 アプリケーション側でもクラウドを活用しました。Workday、Salesforce.com、Boxなどのクラウドアプリケーションを導入しています。

――クラウド利用にあたって、セキュリティへの懸念はなかったのか?CEOの反応は?

 セキュリティは最重要事項です。これらの大手クラウド企業はここ数年セキュリティに大きな投資をしており、その水準は非常に高い。例えば、私はBoxのカスタマーアドバイザリーボードを務めており、セキュリティへの要件を伝えています。Boxは真摯に対応しています。

 最高財務責任者(CFO)、最高マーケティング責任者(CMO)なども、コストや新しい技術をすぐに導入できるなどのメリットからクラウドを支持していたので、経営陣の間で理解もありました。

――アウトソースからインソースに戻すことでデメリットはあったか?

 全くありません。

 IT企業は、自社の最新技術を最初に利用して顧客が望む製品に改善することができます。われわれは現在、アルファ、ベータ、プリプロダクションの各フェーズで自社開発のITセキュリティ技術を利用し、継続的にフィードバックを得られるようにしています。

 これにより、製品の技術や品質をさらに改善できます。また、エンジニアチームは実装プロセスをドキュメント化してプロセスやメリットをまとめたホワイトペーパーを作成し、営業チームはこれを活用できます。

 顧客がわれわれの開発したものを欲しいと思ってもらうこと――これは技術企業のCIOとして最大の使命だと感じています。

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