EMCは英国時間2月29日、同社が「Rack-Scale Flash」(ラック型フラッシュ)と呼ぶ製品を発表した。これは低レイテンシかつ高パフォーマンスを実現するSSD製品の一種であり、既存および次世代のワークロードの双方に利用できる。
「DSSD D5」と名付けられたこの製品は、フラッシュストレージに全力を傾けるというEMCの戦略を際立たせるものとなっている。同社の戦略は以下の通りだ。
- EMCは今後、ストレージシステムではオールフラッシュに全力を傾ける。従来型のディスクは大容量ストレージ向けやアーカイブ目的で使用されるようになる。
- 「VMAX All Flash」はアプライアンスとしてパッケージ化される。また、ライフタイム中はメンテナンスを定額で提供する。
- コンバージドインフラ向けにオールフラッシュ型のビルディングブロックを提供する。
- EMCの予測では、すべてのストレージは2020年までにフラッシュベースとなる。
同社のフラッシュ関連の取り組みで中核に据えられているのがDSSD D5だ。これは、冗長接続されたサーバを最大48台までサポートできる。また、各ノードとはPCIe Gen3経由で接続され、NVMeテクノロジを活用してレイテンシを最低限に抑える。DSSD D5はスタンドアロンのアプライアンスだ。
EMCはブログに以下のように記している。
「DSSDでは、従来型のスタックに存在するレイヤすべてをバイパスすることで、アプリケーションがデータに迅速にアクセスできるようにも注力してきている。このため、アプリケーションの入出力では、データは何にも妨げられることなく、DSSDからアプリケーションに直接かつ効率的に渡ることになる」
DSSD D5はOracleのソリューションからHadoopのワークロードに至るまでの、あらゆるものに利用されるようになるという。
EMCのフラッシュ製品としては以下が提供されるようになる。
- オールフラッシュアレイの「XtremIO」
- VMAX All Flash
- フラッシュアレイの「VNX」シリーズ
- 「VCE」コンバージドインフラ
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。