IBMは米国時間2月29日、セキュリティ関連企業であるResilient Systemsを買収すると発表した。IBMはこれにより、セキュリティ事業を強化するとともに、攻撃に対する戦略の自動適用機能を提供することを目指している。買収契約の詳細は明らかにされていない。
Resilientによってセキュリティインシデントへの対応に向けたオーケストレーションと自動化を実現するプラットフォームがもたらされる。Resilientはマサチューセッツ州ケンブリッジに本拠を構える。買収は2016年中に完了する見込みだ。
Resilientに在籍するおよそ100名の従業員は、IBMが同日付けで開始した新サービスである「X-Force Incident Response Services」の柱となる。これによりIBMは攻撃の抑止や被害の緩和を目的として企業を支援するコンサルティングおよびソフトウェア部門を抱えることになる。Resilientのプラットフォームは、IBMのセキュリティ分析プラットフォーム「IBM Security QRadar」と連携できるようになるとともに、同社のセキュリティポートフォリオに統合されることになる。
Resilientは、セキュリティインシデントに対する戦略の自動適用機能とともに、世界各国の規制当局による法令や規則のナレッジベースを提供している。
IBMはセキュリティ市場をより成長するための起爆剤の1つと考えている。Resilientを擁し、アナリティクス、防御、検出、レスポンスの各技術を1つのバンドルとして提供する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。