ミランティス・ジャパンは3月1日、OpenStackの最新バージョン「Liberty」の商用ディストリビューション「Mirantis OpenStack 8.0」をリリースした。新たに、対象ホストに「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」のKVMのオーケストレーションを標準サポートする。従来版ではRHEL KVMの展開には追加費用が必要だった。
Mirantis OpenStack 8.0は、OpenStackの12番目となるLiberty(2015年10月リリース)ベースのディストリビューション。UbuntuのKVM、VMware vCenterに加えて、RHELのKVMホストのオーケストレーションに標準で対応した。また、新たにOpenStackのベアメタルプロビジョニングプロジェクトである「Ironic」を採用。OpenStack上の対象ホストとしてベアメタルも選択できるようになった。
Mirantis OpenStackの特徴的なコンポーネントは、OpenStackインストーラ「Fuel」だ(FuelプロジェクトはMirantisが立ち上げている)。新版では、Fuelのコンポーネントレジストリが強化され、どのOpenStackコンポーネントが相互運用可能であるかが、視覚的に把握できるように改良されている。