「FreeBSD 10.3」が米国時間4月4日にリリースされた。
今回のリリースが対応しているアーキテクチャは、amd64とi386、ia64、powerpc、powerpc64、sparc64、armv6だ。この安定版は、2015年8月に公開された「FreeBSD 10.2」に対するアップデートであり、3月に公開された3つのリリース候補(RC)版に続いて公開されたものだ。
FreeBSDについては気にも留めないというコンシューマーも多いだろうが、このオープンソースOSは、NetflixやWhatsAppをはじめとする世界最大規模のIT企業でインフラを支えている。なおWhatsAppの最高経営責任者(CEO)Jan Koum氏は2014年に、同OSの開発元であるFreeBSD Foundationに100万ドルを寄付している。
FreeBSD.orgの説明によると、FreeBSD 10.3はBSDカーネル上で稼働しつつ、Linuxシステムとの互換性を「著しく向上」させるとともに、ドライバのアップデートによりIntelの「Skylake」プロセッサを搭載したマシンをサポートするようになったという。
また UEFIブートローダに対しても、ZFSブート機能の追加やグラフィックス関連での改良といったいくつかの改善が施されている。
さらにストレージ関連のドライバについては、isp(4)ドライバにおける16Gbpsファイバーチャネルカードのサポートや、ctl(4)ドライバにおけるCD-ROMやリムーバブルデバイスのサポートといった改善が施されている。
次の大型リリースは「FreeBSD 11.0」で、7月を予定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。