米テキサス州オースティン発--「OpenStack Summit」でCoreOSの最高経営責任者(CEO)、Alex Polvi氏は、Googleのコンテナ管理システム「Kubernetes」で管理されているコンテナで「OpenStack」を動かすというデモを披露した。約7000人を前に、デモは成功した。
単にOpenStackを動かすだけでなく、Polvi氏はOpenStackインスタンスを削除するとシステムが自動的にそれらを再スタートする様子もデモしてみせた。

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このコンテナとクラウドのマッシュアップは「Stackanetes」という。CoreOSはコンテナ化されたアプリケーションとしてOpenStackを実装・管理できることを披露してみせた。Kubernetes下のコンテナとして、Stacknetesは動的な管理、自己修復型の実装、容易なアップグレードに利用できるという。
OpenStackのような主要なプロジェクトがコンテナで動く。すばらしいことのように聞こえるが、Polvi氏は基調講演中、「重要なこととして、OpenStackはソフトウェアにすぎない」と繰り返し強調した。CoreOSチームはわずか3週間で構築したという。Stackanetesのコードは間もなく、GitHubで公開される予定だ。
今後の計画として、CoreOSはOpenStackコミュニティーと協力してStackanetesをアップストリームのOpenStackに統合させるという。現在、CoreOSの「Tectonic」上で動くKubernetesで管理されたOpenStack向けのプロトタイプを利用できる。
TectonicとStackanetesとの組み合わせにより、企業は以下のようなメリットを受けられるという。
- 実装からアップグレードまで、OpenStackサービスのライフスタイル管理を簡素化できる
- IaaSとコンテナのワークロードの両方で単一のプラットフォームを利用して一貫性のある管理ができる
- 自社データセンター環境内でOpenStack IaaSを容易に拡張、運用、回復できる
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。