マイクロソフト、「SQL Server 2016」を6月1日に一般提供へ

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-05-06 11:43

 Microsoftは米国時間5月2日、オンプレミスデータベース製品「SQL Server 2016」の一般提供を6月1日に開始すると発表した。

 6月1日には、新規ユーザーやMSDN会員、既存顧客を含むすべてのユーザーが同製品を利用できるようになるという。また、同日に4つのエディションすべてが利用可能になる。

 Microsoftは4月、SQL Server 2016の4つ目となる最終リリース候補(RC)版をリリースしていた。製造工程向けリリース(RTM)版がリリースされたのか、あるいはいつリリースされるのかを問い合わせたところ、同社の広報担当者からその件についてコメントすることはないとの回答が返ってきていた。

 SQL Server 2016はプロセッサ単位ではなく、コア単位でライセンス提供される。Microsoftは同製品として4つのエディション、すなわちEnterpriseとStandard、Express、Developerを用意する。同社は3月に、Developerエディション(Enterpriseエディションのすべての機能を含んでいる)を、本番環境ではなくテスト環境であれば無償で利用できるようにすると述べていた。

 以下は、エディション別の機能一覧だ。

 同社はSQL Server 2016が「あらゆる機能をビルトインで提供する」データベース製品だとうたっている。

  • 「Always Encrypted」:格納中、および使用中のデータを暗号化することでデータの常時保護を実現するという、Microsoft Researchによって開発された新機能。
  • 「Stretch Database」:ウォームトランザクションデータとコールドトランザクションデータを「Microsoft Azure」へと動的にストレッチできるようにする新たなテクノロジ。
  • Microsoft独自のインメモリ技術「Hekaton」でのリアルタイムアナリティクス機能の強化。
  • 「R」の統合による、新たなインデータベースアナリティクス機能。
  • 「PolyBase」:リレーショナルデータと非リレーショナルデータのより容易な管理を実現するためのエンジン(PolyBaseは今まで、「SQL Server Parallel Data Warehouse Appliance」の一部となっていた)。
  • アプリケーションを修正せずとも、ユーザーの性質に応じて、データへのアクセス制御を可能にする行レベルのセキュリティ。
  • 「Dynamic Data Masking」:データに対する権限のないアクセスを防止するための、リアルタイムでのデータの難読化。
  • データ変更履歴を追跡するための一時データベースのサポート。
  • 「Query Data Store」:データベース管理者向けの「フライトレコーダ」、すなわちデータ変更履歴の追跡を可能にする機能。
  • 「マスターデータサービス」(MDS)向けサーバ管理機能の強化。
  • Azureへのハイブリッドバックアップ機能の強化、およびAzure仮想マシン中のSQL Serverへの復元機能の高速化。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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