アドバンスト・メディアは5月11日、音声認識を活用しインカム通話の「見える化」を行う音声認識インカムサービス「AmiVoice INCOM」(アミボイス インカム)の販売を7月1日より開始すると発表した。同社によると、音声認識によるインカム通話のテキスト化は業界初とのこと。価格は、初期費用が5万円、1ユーザーあたりの月額料金はインカム通話録音プランが1000円、インカム音声認識プラン(インカム通話録音含む)が1500円です(いずれも税別)。同社では、警備業界を中心に、製造・物流業界、運送業界、鉄道業界、航空業界、小売業界、流通業界、医療業界など、幅広い業種・業態での活用を見込んでおり、今後3年間で100社への導入を目指す。
AmiVoice INCOMは、1対多へのインカム通話(一斉同報)を音声認識によりテキスト化できるクラウド型の通話サービス。2015年9月に販売を開始した「AmiVoice IP-Phone」に、音声認識によるインカム通話の録音機能とテキスト化機能を追加し、リニューアルしたという。
本サービスの特徴は以下の通り。
インカム通話(一斉同報)、1対1通話、グループ通話、の3種類の通話方式に1台で対応
最大300人までのインカム通話、1対1の個別通話、最大10人までのグループ通話、の3種類の通話方式に対応。また、情報データベースと連携し、音声でデータ情報を取得できる機能も備えている。キャリアのLTE、3G回線、Wi-Fiでの使用が可能。
インカム通話(一斉同報)のテキスト化により、聞き逃しをいつでも文字で確認できる
音声認識によりインカム通話をテキスト化、いつ・誰が・何を話したのか、録音音声とともにテキスト化されたインカム通話の履歴を、各人の端末で確認することができる。また、PCブラウザ上で、録音音声とテキスト情報の確認や、CSVデータでのテキスト書き出しができるため、簡単に報告書を作成することが可能。
スマートデバイスの画面イメージ
PCブラウザの画面イメージ(キーワード検索が可能)
音声コマンド操作による作業プロセスの短縮
音声認識を活用し、声でアプリケーションを動かすことによってハンズフリーを実現。音声コマンドで起動、電話帳呼び出し、ダイヤル操作、架電・受電を行える。作業の手を止めることなく、効率的に業務を行うことが可能。
音声認識・音声対話専用ウェアラブル端末「AmiVoice Front WT01」との連携利用
AmiVoice Front WT01は、2マイクを用いた高指向性のマイクアレイとノイズキャンセル機能を搭載しており、高騒音環境下でも高精度な音声認識を行うことが可能。ヘッドセットマイク未装着時は最大90dB騒音性能・最大5m耐風性能、ヘッドセットマイク接続時においては最大約100dB耐騒音性能・最大10m耐風性能を発揮し、屋外など雨天での作業にも対応できるIPX4相当の防水性能も備えている(アドバンスト・メディアでの音声認識テストによる)。
AmiVoice Front WT01