まとめ
Windows 10を含む大規模なOSの移行は、広範なエンドポイントデータ保護戦略との連携によって多くのメリットが得られます。そしてこの保護基盤を導入することで将来のOS移行への労力が減り、管理者は最初のバージョンから続く次の更新が必要なバージョンに対応するための態勢が整います。
データ移行のバックアップ計画を立てるとき、そのバックアップはPCやデバイスの復元に対するものではなくなってきています。エンドポイントバックアップは、データ保護とガバナンスのためにデバイスやクラウドアプリを横断した集中データストレージへと進化したと言えます。
法務部門や電子情報開示やコンプライアンス要件のある組織は、製品やサービスを評価する際にすべての要件が満たされていることを確認するため、社内の法務・コンプライアンス部門とIT部門の緊密な連携が必要です。
以上を考慮することで、OS更新プロセスをシンプルにし、全社で包括的なデータ保護やガバナンスの基盤を提供するWindows 10のOS移行計画が作成できるでしょう。
- 三輪 賢一
- 外資系ネットワークおよびセキュリティ機器ベンダのプリセールスSEを15年以上経験。現在はクラウドインフラによる新しいデータ保護プラットフォームを提供するDruvaに参画し、日本法人の技術全般を担当。主な著書に「プロのための図解ネットワーク機器入門」「Palo Alto Networks 構築実践ガイド」(ともに技術評論社)」がある