HP Inc.は米国時間5月25日、2016会計年度第2四半期決算(4月30日締め)を発表した。低迷が続くPC市場およびプリンタ市場の影響を受け、同社は苦戦を強いられている。
同社の業績を一目見ただけで、いずれの事業の売上高も低下していることが分かる。
パーソナルシステムズ事業は売上高が前年同期比10%減で、コンシューマー事業は16%減となった。また、コマーシャル事業は7%減で、プリンティング事業は16%減となった。
全体では、純利益が6億6000万ドル(1株あたり38セント)となった。
売上高は前年同期比11%減の116億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は41セントだった。
アナリストらは売上高を117億2000万ドル、1株あたり利益を38セントと予想していた。
通年見通しに関しては、同社が1株あたり利益(EPS)の予想を下方修正したことで、同社の株価は決算発表後に下落した。同社は第1四半期、非GAAPベースの1株あたり利益が1.59~1.69ドルになるとしていたが、現在の予想レンジは1.59~1.65ドルとなっている。
同社は第3四半期について、非GAAPベースの1株あたり利益が37~40セントになると予想している。アナリストらは1株あたり利益が最低でも41セントになると予想している。
同社の最高経営責任者(CEO)Dion Weisler氏は、「厳しい市場状況」に現在直面していることを認めたものの、長期的な成長戦略に変わりはないと述べた。
「成長に向けた計画を実行するわれわれの能力を確信しており、その推進に力を注いでいく姿勢に変わりはない」(Weisler氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。