3D NAND採用でオールSSDモデルの容量を4倍に
VMスケールアウト機能の発表と同時に、オールSSD(ソリッドステートドライブ)構成の「Tintri VMstore T5000シリーズ」のハードウェアも強化した。
具体的には、これまでの2次元NAND型フラッシュチップを搭載したSSDから、3次元NAND型フラッシュチップを搭載したSSDに変更することによって、ストレージ1台当たりのストレージ容量を従来モデルの4倍に高めた。
格納できるVMイメージの数に応じて、「T5040」(最大1500台)、「T5060」(最大2500台)、「T5080」(最大5000台)の3モデルを用意している。価格はそれぞれ、T5040が2300万円から、T5060が3900万円から、T5080が5900万円から。
いずれも高さ2Uのラックマウント型きょう体に、24基のSSDを搭載する。内蔵するSSDの本数は最小構成時に13本で、後からきょう体内で11本を追加できる。重複排除/圧縮後の論理実効容量は、T5040が17Tバイト~77Tバイト、T5060が35Tバイト~154Tバイト、T5080が69Tバイト~308Tバイト。
なお、Tintri VMstoreにはSSD/HDDを混在させたハイブリッド構成モデルもある。ハイブリッド構成モデルは、NVRAM、SSD、HDDを階層型で使い、アクセス頻度が少ないデータをSSDからHDDに退避させる。
一方、オールSSD構成モデルでは、SSDとHDDの階層をやめるとともに、NVRAMの代わりに遅延がより小さなNVDIMM(DIMMソケットに装着する不揮発性メモリ)を搭載する。