Googleは現地時間7月6日、機械学習を手掛ける新興企業Moodstocksの買収に合意したことを発表した。スマートフォンの画像やアイテムの認識に関する取り組みの強化を狙う。買収の詳細な条件は公開されていない。
Moodstocksは、2012年に画像認識技術の開発を開始し、最近ではオブジェクト認識技術へとシフトしていた。パリを拠点とする新興企業である同社のウェブサイトには、「周囲を理解するスマートセンサにカメラを変え、マシンに目を与えることが夢」と記されている。
フランスにあるGoogleの研究開発センターを統括するVincent Simonet氏はブログ投稿で、視覚認識や機械学習のためのMoodstockのアルゴリズムの重要性を強調した。Googleは、「Smart Reply」や「Google Translate」など、多数のプログラムに機械学習を活用しているが、「この分野にはまだなすべきことがたくさんある」Simonet氏はと述べた。
Moodstocksは、Googleが5年前に設立したパリの研究開発センターに加わる予定である。同センターは、機械学習以外に、「YouTube」「Chrome」「Cultural Institute」の取り組みで知られている。
インターネット大手のGoogleは、「Project Tango」によってコンピュータビジョン技術を既に大きく進歩させているが、同社のポートフォリオを拡充するために頻繁に新興企業を(特に欧州において)買収している。例えば2013年には、ロンドンを拠点とするDeepMindを買収した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。