グローバル市場への進出を拡大している英国のサイバーセキュリティ新興企業Darktraceが、6500万ドルの資金を調達した。
Darktraceは、機械学習を応用して、ネットワークが潜在的な脅威から自動的に自衛できるようにする技術を手がける。同社は、グローバル投資会社のKohlberg Kravis Roberts(KKR)が主導するグループから資金を調達した。このグループには、グローバル展開しているグロースエクイティ企業で既存出資者のSummit Partnersのほか、新規出資者のTenEleven VenturesとSB ISAT Fund(ソフトバンクなどが出資)が含まれる。
2013年に創設されたDarktraceは、ケンブリッジ大学の数学者が開発した機械学習技術を使用する。最新製品「Antigena」は機械学習を使用することで、ハッカーが未知の新しい攻撃手法を用いた場合でも、ネットワークが潜在的な脅威に対して自動的に自衛することを可能にする。
同社のアドバイザリボードには、英保安局(MI5)に33年勤めたJonathan Evans氏やAutonomyの共同創設者で投資家のMike Lynch氏が名を連ねている。
創設後の3年間で、Darktraceは急速な成長を遂げた。現在、英国のケンブリッジとサンフランシスコに本社を置き、北米や欧州、アジア、オーストラリアのオフィスに300人以上の従業員がいる。
最高経営責任者(CEO)を務めるNicole Eagan氏にとって、今回調達した追加資金は、Darktraceがグローバル市場への進出拡大を継続する機会をもたらすものとなる。同社はこれまでに、政府や銀行、重要インフラストラクチャなどの分野に1000以上の顧客を擁する。
「KKRのような大手グローバル投資会社の支援を新たに獲得できたことは、Darktraceにとって重要なマイルストーンであり、当社の開発したテクノロジの正当性を強力に実証するものだ。われわれがKKRと提携することを決めたのは、当社のグローバル市場への進出拡大をサポートするユニークなグローバルネットワークと、テクノロジ分野の企業構築の豊富な実績がKKRにあるからだ」(Eagan氏)
Darktraceは過去に1800万ドルの資金を調達している。
提供:Darktrace
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。