富士通と米Cloud Lending Solutions、Fintechソリューションを金融機関へ展開

NO BUDGET

2016-07-14 10:59

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 富士通と米国Cloud Lending Solutionsは7月12日、Cloud Lendingが開発したFintechソリューションであるクラウドベースかつエンドツーエンドのレンディング(資金の貸し手と借り手をつなぐ金融サービス)とリーシング(比較的長期間の賃貸借取引行為)のプラットフォームソリューションを全世界の金融機関に提供する、戦略的パートナーシップに関するMOUを締結したと発表した。

 本ソリューションは、レンディング業務やリーシング業務に関わる、営業活動(Origination)、引受け(Underwriting)、サービス管理、債権回収(Collection)といった一連の流れを電子化した最先端のクラウドサービス。金融機関の伝統的なレンディングビジネスを最先端のクラウドシステムに迅速にアップグレードするという。本ソリューションに含まれる「CL Originate」「CL Lease」「CL Loan」「CL Collections」の各機能はSalesforce.com上で稼動しており、ビジネス規模を問わずに対応できる。

 両社は、Salesforce.comのサービスを活用している顧客、事業地域の拡大や金融商品の拡充を検討している顧客に向けて、まず日本国内およびASEAN地域から本ソリューションの提供を開始し、その他の地域へも順次展開していく。今後の展開にあたっては、米国Fujitsu Laboratories of America, Inc.が支援を行い、本パートナーシップのさらなる強化を目指す。

 また富士通では今後、Fujitsu Laboratories of Americaと共に、本ソリューションに金融分野における業務知識やシステム構築のノウハウを加え、ローカライゼーションと顧客の既存システムとの連携支援を行っていく。

 各社からのコメントは以下の通り。

 「この提携は、富士通にとって、新しい顧客、新しいソリューションを開発していくうえで重要な戦略的な取り組みです。富士通とCloud Lending Solutionsの協業により、部門最適化により事業速度が減速することを排除し、柔軟かつ事業展開が速いFintechソリューションを提供できます。金融機関のみなさまは、多くのビジネス要求を満たす安全でデジタル化された本ソリューションを使うことで、マーケットシェアを急速に獲得することができるでしょう」(富士通 執行役員常務 木脇秀己氏)

 「Cloud Lending Solutionsのお客さまは、クレジット・リスク・マネジメントを改善し、業務効率を向上させ、より多くの収入を得ることで、利益の改善を行っております。この富士通とのパートナーシップが、日本を含むアジア地域の金融サービスにイノベーションをもたらすでしょう」(Cloud Lending Solutions CEO スネハル・フルゼーレ氏)

 「シリコンバレーの豊かなエコシステムとともに、その地におけるベンチャーたちとの共創活動は、米国富士通研究所の重要なミッションの一つです。この提携は、全世界の金融サービス事業者に対して、富士通の共創活動によってもたらされたオープンイノベーションの成功事例になります」(Fujitsu Laboratories of America CEO 加藤雅之氏)

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