Microsoftは予想を上回る2016会計年度第4四半期決算(6月30日締め)を発表した。「Office 365」サブスクリプション数は2310万件に達し、クラウドサービス「Azure」の売上高は前年同期比102%増、「Surface」の売上高は9%増加した。
第4四半期の売上高は206億ドル、利益は31億ドル(1株あたり39セント)だった。非GAAPベースでは、売上高が226億ドル、1株あたり利益は69セント。
アナリスト予測では、売上高が221億5000万ドル、1株あたり利益は58セントとされていた。アナリストらは、LinkedIn買収の影響と、それがどのようにして「Dynamics 365」と名付けられる予定のMicrosoftのERPプラットフォームに統合されるかに着目していた。Pacific CrestのアナリストBrendan Barnicle氏によると、再販業者らからは「Office 365」と「Dynamics」の同四半期の需要が高く、Azureも好調であることが示されていたという。
増加率で見ると、MicrosoftのIntelligent Cloud部門が最も好調で、前年同期比7%増だった。Productivity and Business Processes部門(OfficeやDynamicsを含む)は5%増、More Personal Computing部門(「Windows 10」を含む)の売上高は4%減少した。
最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏は発表の中で、同社のデジタル変革が順調に進行しているとコメントした。
2016年度通期については、売上高が853億ドル、純利益は168億ドル(1株あたり2.10ドル)だったと発表した。非GAAPベースでは、Windows 10の繰延売上高が反映され、売上高は920億ドルだった。米国外の税率が低いことが同社の業績に有利に働いた。
部門別に見ると、Intelligent Cloud部門では、Azureのコンピューティングの利用が倍増したことでAzureの売上高が102%増加した。同四半期末時点で「Enterprise Mobility」の顧客数は3万3000となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。