Microsoftは米国時間7月25日、同社が提供している複数の「Authenticator」(認証)アプリを統合した「Microsoft Authenticator」アプリの配信を8月15日から、さまざまなプラットフォーム向けのアプリストアで開始するとブログで発表した。
新たなMicrosoft Authenticatorは、同社が現在リリースしている複数の認証アプリを1つにまとめ、「Microsoftアカウント」と「Azure Active Directoryアカウント」の双方に対応したものであり、コンシューマーと法人顧客の双方を対象にしている。
このアプリによりユーザーは、通知上に表示される「approve」(承認する)ボタンをタップするだけで、2要素認証を行えるようになる。また、同アプリはAppleの「Apple Watch」やサムスンの「Gear」といったウェアラブル製品をサポートするとともに、「iPhone」や「Android」搭載スマートフォン上ではパスコードの代わりに指紋認証も使用できるようにする。
「Microsoft Band」や「Windows Phone」への対応について問い合わせたところ、同社の広報担当者からは「iOSやAndroidを搭載した機器向けのアプリとともに、Windows Phone向けのアプリも配信される。これはユニバーサルアプリだ。Microsoft Bandへのサポートも計画されているが、初期リリースには含まれていない。現在、サポート対象機器向けのアプリを仕上げるための作業を続けているところだ」という回答が返ってきた。
新しいMicrosoft Authenticatorは「Windows 10 Mobile」を搭載しているWindows Phoneもサポートする予定だ。このアプリはデスクトップPCやノートPC向けではなく、モバイル機器向けのものだ。また、先の広報担当者によると「Microsoft Authenticatorの最初のリリースでは『Windows Hello』を用いたロック解除をサポートしていないが、今後のアップデートにおける優先課題の1つとして挙げており、実際に動作するプロトタイプもデモとして既に公開している」という。
Microsoft Authenticatorのリリースを発表している同ブログ記事によると、企業ユーザーはパスワードではなく、証明書ベースの認証でもサインインできるという。
現在「Azure Authenticator」を使用しているユーザーは、アップデートによりこの新アプリを入手することになる。既存のアカウントは自動的にアップグレードされる。Android向けの「Microsoft Account」認証アプリを使用しているユーザーに対しては、新アプリが利用可能になった時点で、ダウンロードを促すメッセージが送信される。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。