感染端末の通信を自動遮断で連携--トレンドマイクロと日立ソリューションズ

NO BUDGET

2016-07-28 16:26

 日立ソリューションズは7月26日、トレンドマイクロと連携し、マルウェアの感染拡大を防止するソリューションの提供を8月31日から開始すると発表した。価格は個別見積り。


 トレンドマイクロの「Deep Discovery Inspector(DDI)」を活用した入口、出口監視と内部ネットワークの監視でマルウェア感染端末を早期に検知し、日立ソリューションズが提供する「秘文 Device Control」により、感染端末の通信を自動遮断する。マルウェア感染拡大を防止するとともに、通信遮断後もシステム管理者が感染端末を遠隔操作して、状況確認や遮断解除などを実施できるため、運用負荷を軽減できるという。

 概要は以下の通り。

ネットワークの入口・出口監視と内部ネットワーク監視により、侵入したマルウェアを早期に検知

 ネットワークの入口、出口に加え、内部ネットワークを監視することで、マルウェアの早期検知を実現する。入口、出口監視では、サンドボックスのみならず、パターンやルールに基づいた通信の振舞いから、標的型攻撃やゼロデイ攻撃、マルウェアによるC&Cサーバへの通信などを検出する。さらに、内部ネットワーク監視では、他の端末への拡散、データベースや各種サーバへの不正な通信を検知し、感染した端末を特定できる。

マルウェア感染端末をネットワークから自動遮断することでマルウェアの感染拡大を防止

 DDIで検知した感染端末の情報を基に、秘文 Device Controlが感染端末側で通信を自動遮断。さらに、画面にメッセージを表示して、マルウェアに感染したことや、遮断した後の対応手順などを端末利用者に通知する。一方、システム管理者は、通信を遮断した後も感染端末を遠隔操作して、状況確認や遮断解除などを行うことができる。

 またオプションサービスとして、以下のサービスが日立システムズから提供される。

SHIELD セキュリティデバイス監視サービス(DDIリモート監視)

 日立システムズの「SHIELD SOC(Security Operation Center)」から、ユーザーサイトのDDIを24時間365日、監視・運用するアウトソーシングサービス。

SHIELD クラウドCSIRTサービス(セキュリティインシデント対応支援)

 セキュリティに精通したアナリストが、発生したセキュリティインシデントの内容を分析し、情報提供することで、インシデント発生後のシステム管理者の対応判断を支援する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]