電通デジタルは8月25日、PwCコンサルティングと共同で、顧客企業のデジタルトランスフォーメーションを、コンサルティングからプラットフォーム開発、実装、および運用や実行支援まで包括的に支援するプログラムを開発し、同日より提供を開始すると発表した。
このプログラムは、デジタルトランスフォーメーションの加速を担う新たな役割である「CDO」(最高デジタル責任者)を顧客企業の組織内に設定、その業務を担当する次世代の経営者ないしはタスクフォースチームをサポートするというもの。また、経営レベルでのデータドリブンな意思決定を支えるデータプラットフォームの開発と実装、および継続的なPDCAに向けてのコンサルティングサービスも併せて提供していくという。
デジタル変革推進プログラムの概要
これまでにも顧客企業のデジタルトランスフォーメーション支援の実績を持つ両社だが、その手法には違いがあった。電通デジタルはデジタルマーケティング領域における幅広いサービスラインをもとに、顧客体験設計やマーケティングプラットフォーム構築・運用などを支援する「マーケティングアプローチ」に強みを持つ一方、PwCコンサルティングではコンサルティングサービスを中心に、財務分析や事業戦略策定を通じて業務プロセス変革を支援する「経営戦略的アプローチ」に強みを持っている。今回の共同開発は、この両社のサービスを有機的に統合することで、より包括的、効果的な顧客企業の支援が可能になると判断してのことという。
顧客企業がデジタルテクノロジによって大きくビジネスモデルを変革することが求められる環境の中で、両社それぞれの強みを融合させることで、これまでにないコンサルティングサービスおよびソリューションの開発・提供を目指していくとしている。