こんにちは、さとうなおきです。リオオリンピックが終了しましたね。この2週間、生放送やダイジェストでオリンピック漬けになっていた方もいるのではないでしょうか? 柔道、水泳、体操、卓球、バドミントン、レスリングなど、日本代表選手の活躍も多く見られた、いいオリンピックでしたね。
さて、「週刊Azureなう」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
PowerShellがオープンソースに
PowerShellがオープンソース化されました。PowerShellは、C#で書かれ.NET Framework上で動作する、Windows、Windows Server向けのスクリプト言語/自動化プラットフォームでした。
Microsoft CEOであるSatya Nadellaの”Microsoft loves Linux”という発言に象徴されるように、Microsoftは、自社のテクノロジだけに集中するのではなく、オープンソースのさまざまなテクノロジを受け入れるようになってきています。
今回、PowerShellがGitHubでオープンソース化され、LinuxやmacOSでもPowerShellを利用できるようになりました。技術的には、オープンソース化されLinuxやmacOSで動作する.NET Coreの上で、PowerShellが動作することになります。
また、今回のLinuxへの移植にあたり、2つの大きな変更が加えられました。
- PowerShell Editor Serviceが追加されました。これによって、Visual Studio CodeやSublime Textといったテキスト エディタで、IntelliSense(補完)やデバッグなどのPowerShell作成支援機能を利用できるようになります。
リモートでPowerShellを実行するためのPowerShell Remoting Protocol(MS-PSRP)が、トランスポートとして、従来のWinRM(Windows Remote Management)に加えてOpenSSHをサポートするようにする予定です。
最初のリリースは、商用サポートのない「アルファ版」です。今後、Microsoftは、Windows、Linuxで動作するPowerShellの公式版を提供する予定です。
詳細は、Azure Blogのポスト、PowerShell Blogのポスト(ポスト1、ポスト2)、関連記事、MSDNのPowerShellページ、"Learning PowerShell"をご覧ください。
GitHubでオープンソース化されたPowerShell