ブロックチェーン

ソラミツと楽天証券、ブロックチェーンによるKYCシステムの共同開発開始

羽野三千世 (編集部)

2016-08-23 15:39

 ソラミツ、楽天証券は8月23日、ブロックチェーン技術を利用した本人確認(KYC:Known Your Customer、金融機関の本人確認手続き)システムの共同開発を開始したと発表した。

 KYCとは、主に銀行に新規口座を開設しようとする個人・企業が実在するかどうかを確認するための手続きを指す。実在しない個人・企業の口座がマネーロンダリングやテロ資金口座に使われることを防ぐため、各国政府が銀行に対してKYCの厳格化を要求し、KYCの不備についての罰則を強化する動きがある。国内では、犯罪収益移転防止法(犯罪による収益の移転防止に関する法律)により、マネーロンダリング/テロ資金供給防止の目的で、金融機関や不動産・貴金属・宝石取扱事業者、弁護士/公認会計士などに、本人確認や取引記録保存などを義務付けている。

 ソラミツは、ブロックチェーンを使って、犯罪収益移転防止法の規制対象になる特定事業者間で顧客のアイデンティティ(口座開設情報、住所などの更新、国内外への送金履歴)を共有するシェアリングエコノミーを開発中だ。今回は、楽天証券と共同で、このシェアリングエコノミーの要素技術の研究開発、既存システムとの融合、本格展開に向けた課題整理に取り組むとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]