
Linux、初めての戦い
1992年:OSに関する専門家であり、UNIXを教育目的に特化して簡素化した「MINIX」の開発者であるAndrew Tannenbaum氏が、「LINUXは時代遅れだ」と断言したことで、Linuxをめぐる初めての戦いが勃発した。この議論の果てにTorvalds氏は、今日でも通じる非常に説得力のあるコメントを残している。それは「GNUカーネル(UNIXライクな無償のOSを開発するという別の試み)が昨年(1991年)の春に完成していたら、わたしは自らのプロジェクトを開始しようとは思わなかっただろう。しかし現実的に(GNUカーネルは)完成していなかったし、いまだに完成していない。Linuxは現在利用できるという重要な点で勝っている」というものだった。