「Windows Server 2016」、MSDNやVLSCで入手可能に

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-10-13 15:15

 Microsoftが、「Windows Server 2016」と「System Center 2016」のRTM版を公開しているようだ。

 Microsoftは米国時間9月30日まで開催されていた「Ignite」で、顧客はWindows Server 2016を10月中旬には利用できるようになると述べていた。Igniteの会期中、MicrosoftはWindows Server 2016の評価版をリリースしたが、正式版ではなかった。Igniteではまた、Windows Server 2016の顧客は追加コストなしでDockerエンジンの商用版を利用できるとも述べていた。


 Microsoftは10月12日時点で、Windows Server 2016のRTM版をMSDNでリリースしているほか、Azureのイメージとして、またVolume Licensing Service Center(VLSC)でも提供している。(この情報を提供してくれたAidan Finn氏Marko Loukkaanhuhta氏Tero Alhonen氏に感謝したい)。

 Microsoftが2016年に公開するWindows Server 2016のエディションの1つが、「Windows Server 2016 Datacenter」だ。Datacenterバージョンは、「高度に仮想化されたデータセンターとクラウド環境向け」と説明されている。このほか、「Standard」「Essentials」「MultiPoint Premium Server」「Storage Server」「Hyper-V Server」などのエディションがある。

 ライセンスについては、Microsoftが2015年に明らかにしていた通り、Windows Server 2016 DatacenterおよびStandardはコア単位となる。Microsoft AustraliaのOEMチームがブログで明らかにしているように、Essentials、Multipoint Premium、Storage Serverはプロセッサ単位となる。「Nano Server」モードを実装したい場合は、DatacenterとStandardいずれのエディションでもSoftware Assurance(SA)が必要となる。

 Windows Server 2016のStandardとDatacenterエディションには3種類のインストールオプションがあり、Nano Serverはその1つとなる(残りの2つは、「Server with Desktop Experience」と「Server Core」)。Nano Server版では「Long Term Servicing Branch」オプションは利用できず、Server with DesktopとServer Coreでは、より頻繁にアップデートされる「Current Branch for Business」は利用できない。Microsoftは実装オプションの違いについてブログで詳しく説明している。

 Datacenterエディションは無制限の数のOSE/Hyper-Vコンテナを動かすことができるのに対し、Standardエディションは2つに制限される。また、Datacenterエディションには「Storage Spaces Direct」と「Storage Replica」「Shielded VM」、ネットワークスタックなどの機能があるが、Standardにこれらの機能はない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]