Microsoftが、パワーユーザー向けの開発ツール「PowerApps」と「Flow」を米国時間11月1日に一般公開する。
PowerAppsはコーディング不要のウェブおよびモバイルの業務アプリケーション構築ツールだ。FlowはIFTTT(If This Then That)に似たビジネスプロセス自動化ツールとなる。
PowerAppsとFlowは「Dynamics 365」に含まれており、Dynamics 365の一部も11月1日に提供開始される。Dynamics 365の中核となる「共通データモデル」は当初、PowerAppsの一部だった。
Microsoftは2015年11月にPowerAppsサービス(開発コード「Project Kratos」)を発表した。PowerAppsは、コードを書く知識のない企業ユーザーでもアプリを作成できるようにすることを目的としたものだ。
Flowは2016年4月にイベント自動化サービスとして発表された。Microsoftは2015年、PowerAppsの「Logic Flows」機能のプライベートプレビューを発表していたが、Flowはこの機能に新しい名称をつけたものだ。技術的には、Flowのルーツは「Azure App Service」の「Logic Apps」コンポーネントにさかのぼる。
1日のPowerAppsとFlowの正式リリースで、最新の機能を加えているとMicrosoftは述べている。
今回のリリースで、PowerAppsに「Environments」というコンセプトが加わる。「Environmentsは、企業のビジネスデータ、アプリ、フローを保存、管理、共有できるスペースだ」とMicrosoftは述べている。また、管理者が集中的に環境を管理可能な「Admin Center」が提供されるほか、SaaSビジネスアプリ向けの「Microsoft AppSource」マーケットプレイスの組織ギャラリーにアプリを公開することも可能になる。
Flowにも新しい機能が加わる。Environmentsで地域別またはチーム別にフローを保存できるようになる。新しい「Admin Center」は、データ損失防止(DLP)ポリシーを構築する機能などを追加している。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。