ブリスコラと日本アイ・ビー・エムは、住友精密工業のIoTソリューションを拡張するIoTモニタリングシステム「neoMOTEクラウド」の構築を支援したことを明らかにした。
日本IBMのPaaS「IBM Bluemix」上で、IoT関連データのクラウドでの収集、可視化、分析できるアプリケーションを短期間で構築できる「IBM Watson IoT Platform」を基盤としたシステムを、ブリスコラが開発した。
住友精密は、2005年から無線センサネットワーク技術の研究、開発をしてきた。一般産業から農業分野まで、幅広い分野で無線センサネットワークとそれを活用したIoTのソリューションを提供している。
今回構築した、BluemixベースのIoTモニタリングシステムを使うことで、住友精密の無線センサを活用する顧客企業によるデータの収集とモニタリング、分析が容易になるという。
さらに、収集したIoTデータをAPI経由で公開、流通できるようにし、第三者のアプリケーション開発環境までを提供することで、顧客企業におけるIoTビジネス展開を支援する。
Bluemixは、Cloud Foundry上に構築されたPaaS。Bluemixは140を超えるサービスやAPIを提供し、これらを組み合わせることでプログラミング工数を大幅に減らし、短期間で高機能なアプリケーションの開発と稼動を実現する。特にIoT領域においては直感的な操作でアプリケーションを作成できるフロー・エディター「Node-Red」を提供している。
また、センサデータの収集、管理、制御など、IoTアプリケーションに必要なソリューションを包括的に提供できるため、データ活用がより容易になるとしている。
住友精密は今後、同モニタリングシステムをBluemixに公開し、顧客企業が自由に活用できる環境を提供するとともに、IBMのコグニティブコンピューティング技術である「Watson API」などと連携し、開発生産性の向上などの顧客ニーズに対応していく。