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マネーをめぐり金融とITが入り乱れる--米Money 20/20レポート

松下康之

2016-11-27 07:00

 スマートフォンから発想したPoyntのスマートターミナルが熱い。

 10月23日から26日までラスベガスで開催されたMoney 20/20は1万人以上の参加者が集う金融業界最大のイベントだ。その中にはBank of AmericaやJPMorgan Chaseなどの銀行から、PayPalやTwilioなどのインターネットベンチャー、中国や韓国からはAlipay、UnionPay、Samsung Payなど、さらにIT系のIBMやIntel、AccentureなどのITベンダーやコンサルティングファームなどが参加。金融業界がITとコンバージェンスを進めているのが手に取るように分かるイベントだ。

 10月24日にはキーノートとしてAlipay、Google、Square、PayPalなどが顔をそろえ、数千人の聴講者が広いボールルームを満席にしてそれぞれのプレゼンテーションに聞き入った。

 普段IT系のイベントやカンファレンスを取材する機会が多い筆者だが、非常に興味深いのはMoney 20/20ではキーノートと称しても単独でプレゼンテーションしたり、デモしたりするわけではなく、約20分間の時間をモデレータと2人で対話する形式が多く、ほとんど動きのない話だけのものが多かったことだろう。企業の名前を背負ったプレゼンテーションでもスライドを見せるのではなくプロが制作した数十秒のプロモーションビデオを流して、話を続ける、そんなスタイルが大半だった。

 そんな中でAlipay、Google、Square、PayPalの後の2日目最後のキーノートに登場したのがPoyntのCEO、Osama Bedier氏だ。多くの聴講者がPayPalの後に会場を出て、閑散とした雰囲気の中で始まったのはPoyintが開発しているスマートターミナルを使ったプレゼンテーションとデモだ。

PoyntのBedier氏
PoyntのBedier氏。後ろに見えるのがカフェを模したデモ用スペース

 Poyntはスマートターミナルと称して店頭などで決済に使うハンディターミナルを開発しているベンチャー企業だ。いわゆる業務用ハンディターミナルのようにオーダーを取り、クレジットカードやNFCによって決済するのは当たり前の機能だが、店員用の画面と顧客用の画面の2つを併せ持つことで、その場でサインさせたり、メールアドレスを入れさせたりと非常に多くのことが可能である。

 それもそのはずで、ターミナルはAndroidをカスタマイズしたデバイスで、要はスマートフォンの派生なのだ。

Poyntのスマートターミナル。折れ曲がっているほうが顧客用画面
Poyntのスマートターミナル。折れ曲がっているほうが顧客用画面

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