Google Cloud Platform、東京リージョンの正式運用を開始

Tas Bindi (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-11-09 10:18

 Googleは11月8日、「Google Cloud Platform」(GCP)の新リージョンを東京に設置し、正式運用を開始したと発表した。この「東京GCPリージョン」(asia-northeast1)は、台湾の彰化県に設置されている「台湾GCPリージョン」(asia-east1)リージョンに次ぐ、アジア2番目のGCPリージョンだ。

 運用開始を発表するGoogleブログによると、東京GCPリージョンを利用することで日本各地の顧客は、台湾のリージョンを使用するよりも平均で50~85%のレイテンシ改善が期待できるという。

 同社によると、東京GCPリージョンの顧客は「Compute Engine」や「Cloud Storage」「App Engine Standard Environment」「Container Engine」「Cloud Datastore」「Cloud Dataflow」「Cloud Dataproc」「Cloud DNS」「Cloud VPN」「Cloud Router」「Cloud IAM」を含むコアサービスを利用できるという。

 台湾と東京のGCPリージョンは、「FASTER」ケーブルシステムや「Pacific Light Cable Network」(PLCN)といった海底ケーブルを含むGoogleのバックボーンネットワークを使用することになる。

 FASTERは、Googleのほか、5社の国際的企業からの資金によって敷設された太平洋横断海底ケーブルであり、6月から運用が開始されていた。この光ファイバーケーブルは米オレゴン州と、日本の千葉県と三重県という2つの地域の間を結んでいる。

 FASTER Cable Systemは太平洋間を60テラbpsの帯域幅(平均的な有線モデムと比べるとおよそ1000万倍の速度)で結んでおり、Googleはそのうちの10テラbpsに対する独占アクセス権を有している。

 また、米ロサンゼルスと香港の間を結ぶPLCNは2018年半ばに運用が開始される予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]