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農業 × IoTが導く世界

農業ITの実情とこれから(3)

山口典男(PSソリューションズ)

2016-12-20 07:30

 農業分野で効率化を図るための取り組みをテーマに、第1回第2回とわれわれの取り組みを紹介してきた。今回は最終回となる。

 現行のe-kakashi、すなわち私たちのアプローチは、科学的知見、今までの経験、知識などを1つの情報スキームにまとめて記述できるekレシピという栽培情報モデルを作り、そこに栽培に役立つ情報を記述して、ekナビゲーションがそれを読み込み、カーナビの様に栽培現場に情報を提供するような構成を作った。

 このやり方は、地域やJAが持っている栽培暦などとの相性も良く、場所によっては栽培暦をベースにレシピ化するのでJA、生産者からも違和感なく受け取ってもらえる点がありがたい。

e-kakashi活用場面例
e-kakashi活用場面例

e-kakashiの先進事例

 e-kakashiの先進的なユーザである京都府与謝野町では、町役場が率先して地域の農業知識を保存し、それを応用して地域の農業を持続可能かつ差別化された農業として、継続的に成長させるように取り組んでいる。

 与謝野町では町の資産としての農業技術を継承する為に、e-kakashiを早期に導入して篤農家のノウハウのデータ化に取り組んだ。更にそこで収集できたノウハウをekレシピ化し、新規就農者に開示することで新規就農者支援を行っている。

 新規就農者は自分の今のデータをe-kakashiクラウドの分析機能で即座にグラフ化して栽培上の判断をするだけでなく、自分の過去データ、篤農家の過去データ、そしてekナビゲーションからの指標を参考に先進的な農業を実現している。

 与謝野町町役場では従来新規就農者が一人前になるまで従来約5年かかっていたものが、e-kakashiの導入では約半分の時間で一人前になれると評価している。この取り組みは新規就農する人には非常にありがたいものではないだろうか。与謝野町は新規就農者から選ばれる産地として差別化が明確にできている。

 この与謝野町の町ぐるみのアプローチは画期的かつ先進的であり、手前みそだが、この成果は、素晴らしい与謝野町農林課の方々のセンスと努力、そしてe-kakashiが両輪となって成し遂げられたものと思っている。この成功モデルを全国に展開すべく我々は日々活動している。

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