IDCフロンティア(IDCF)は12月15日、同社の「北九州データセンター」の新棟が竣工したと発表した。2017年1月から稼働する。
新棟となる6号棟は鉄骨造の3階建て。延床面積は約5200平方メートル(倉庫棟含む)。同棟の完成で北九州データセンターは、延床面積が約2万7800平方メートル(1~6号棟、管理棟、倉庫棟などの施設を含む拠点合計)となり、西日本最大のサーバ収容能力(IDCF調べ)を持つことになる。
6号棟は、2016年2月から建設を進められ、約610ラックを収容できる。1~6号棟の全棟で約3340ラック規模となり、15万台以上のサーバを収容できる能力となる。
北九州データセンターは、クラウドサービスの西日本地域の最大拠点として、1000km以上離れた東日本地域のクラウド間でIDCFの閉域網での無料接続を提供している。データセンターサービスでも、東京と大阪に集中するシステムの地理的分散や電力供給会社の分散を実現し、メインサイトの移設や分散など事業継続や災害対策の需要にも応えていく。
IDCFは、IoTによるデータ収集や集積されたデータの分析基盤構築なども推し進め、データ処理だけでなく“データ集積地"としての役割を担い、ビジネスモデルの変革を目指す。
6号棟外観(IDCフロンティア提供)