日本オラクルは1月6日、クラウド型のデータ分析・可視化サービス「Oracle Data Visualization」に、モバイル端末の音声認識を使ってビジネスデータを導き出す新機能を追加すると発表した。
音声認識による集計・分析データ応答機能「BI Ask」を利用する。クラウド型データベース「Oracle Database Cloud Service」の機械学習機能を組み合わせることにより、セールス、工場の安全管理、倉庫、店舗などの在庫管理などに多くのメリットを提供するとしている。
例えば、飲料メーカーの営業担当者が、「売上、神奈川、飲料」とモバイル端末に話しかけると、「神奈川県の飲料に関する売上データ」を表示し、関連情報として「製品カテゴリ」「販売数量」別などの分析結果も表示する。
ルートセールスでは、担当者が顧客小売店ごとに自社製品の売上状況を素早く把握し、各小売店全体の売上データと組み合わせることで、併売などのリコメンド情報を短時間で提示する。
製造工場では、工場の稼働状況を確認でき製造ロット数を検索できる。またセンサデータから製造装置の故障発生傾向をパターン化し、音声検索で状況把握することも可能だ。
倉庫や店舗の在庫管理では、小売店の在庫データをもとに、天候や近隣のイベントのデータと連動した需要を予測する。不足している製品や商品の発注にも活用できる。
Oracle Data Visualization Cloud Serviceの税別価格は、1人あたり月額9000円。最小5人から利用可能。