日立ソリューションズ東日本は1月27日、プロジェクト管理ツール「SynViz S2」の最新版を提供開始すると発表した。
SynViz S2は、さまざまなプロジェクトが複数の部門にまたがり同時進行する状況でも、メンバーの作業スケジュールやリソースの管理を着実に実施し、納期を順守するために構築されたツール。工程表の自動展開、編集、成果物登録などの基本的なプロジェクト管理の機能に加え、業務ポータルによりプロジェクトに関連したデータの統合管理ができる。
ウェブ環境での機能性や操作性も高めており、コストや生産性などのプロジェクト管理指標の統合管理、APIによる容易なアドオン開発、既存システムや表計算データとの連携を可能にしている。
最新版の「SynViz S2 2.4」は、プロジェクト内にチームを作成し、個人単位ではなく組織的な作業割り当てを計画、表示できるようにするといった管理者向けの機能を強化している。さらに、関連プロジェクトの計画変更をすぐに検知し、プロジェクト管理者やマネージャーが必要な情報を迅速に取得できるよう機能を改善した。また、今回から「Microsoft SQL Server 2014」をサポートしている。
グループ、チームへの作業割当画面(日立ソリューションズ東日本提供)
組織単位での作業割当と負荷表示では、個人単位ではなく組織的な作業割当を計画、表示できるようにした。これにより、リソースやメンバーの組み合わせを定義したり、組織単位で所属するメンバーやリソースの全体負荷を参照したりできる。さらに計画当初はグループやチーム単位で全体負荷を見ながら一旦作業を割り振り、進捗(しんちょく)の途上で担当者の最新の空き状況を見ながら、改めて作業の割り当てを見直すこともできる。
また、複数プロジェクトの横断管理では、これらのプロジェクトからリソースや作業の組み合わせを抽出し、割り当ての変更や実績の更新ができるようになった。表示設定や印刷機能も強化している。
計画変更の把握では、関連プロジェクトの日程変更を素早く把握できるようアイコンで通知ができるようになり、計画情報の追加や変更を「誰が」「いつ」実行したのかなど変更内容の詳細を一覧で確認できる。さらに、一覧表をExcelにコピーすることも可能となった。