ウェブ攻撃対策からグローバル化--ヤマハ発動機が語るCSIRTの軌跡

國谷武史 (編集部) 2017年03月15日 07時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ここ数年、国内外で数多くの重大なセキュリティインシデントが発生していることから、「CSIRT」(コンピュータセキュリティインシデント対応チーム)を立ち上げる企業や組織が増えている。CSIRTの活動内容は「百社百様」と表現されるほどに、企業や組織で異なるが、3月8~10日に都内で開催されたセキュリティイベント「Security Days」でヤマハ発動機が同社のCSIRT活動を紹介した。

ウェブサイトのリスク対応からグローバル展開


ヤマハ発動機企画・財務本部 プロセス・IT部 デジタル戦略グループ 主務の原子拓氏

 ヤマハ発動機は、2013年に社内CSIRTの「YMC-CSIRT」を立ち上げた。当初のメンバーは3人だったが、現在では国内5人とグローバル7人という規模だ。講演した企画・財務本部 プロセス・IT部 デジタル戦略グループ 主務の原子拓氏は、「NimdaやCode Redの流行時に対応したメンバーもおり、問題発生時にすぐに集まれる体制」と語る。

 YMC-CSIRTの設立に至る原点は、1990年代後半に本格化したウェブサイトにおけるセキュリティ問題への対応だった。

 同社は約9割を海外売上が占め、世界に200カ所以上の拠点を抱える。各拠点でブランディングやマーケティングを目的にウェブサイトが次々に開設され、130サイト以上を運営している。それに応じてサイト改ざんを狙うサイバー攻撃などの脅威がリスクとして浮上した。

 ウェブサイトのセキュリティ対策では、サイトの実数把握が困難、管理者の不在、被害把握の難しさ、セキュリティパッチの適用といった課題が挙げられる。対策の軸になるのが、インフラやコンテンツの脆弱性管理、コンテンツの改ざん検知、マルウェア対策などだ。


Webサイトの運用体制

 原子氏によれば、同社がウェブサイトで保護すべき対象としているのは、顧客情報や技術情報、取引先情報、ブランドなど。ウェブサイトが攻撃に遭えば、情報漏えいやマルウェア感染などの被害につながるため、特に顧客とブランドの保護が重要になる。対策を進める上で同社も先述の課題に直面し、それらを解決しながらYMC-CSIRTの設立に至った。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算