NECは、4月1日付で「データ流通戦略室」と「金融デジタルイノベーション技術開発室」を新設した。人工知能(AI)やIoT、ブロックチェーンなどの新技術の活用を見据えた新組織となる。
データ流通戦略室は、プライバシーを重視したパーソナルデータの活用を目的に、戦略立案とソリューション企画、政策提言、関連ステークホルダーへのコミュニケーションを行うほか、社内体制の整備、専門要員の育成、社員のリテラシー向上を担う。AIやIoT関連の技術やマーケティング、法制度、知的財産、CSRなどのスキルを有する約10人体制で活動する。
金融デジタルイノベーション技術開発室は、金融サービスへの先端技術の適用研究に特化した専門組織で、約30人の技術者が所属する。NEC中央研究所と連携して、AIやIoT、ブロックチェーン、バイオメトリクス、サイバーセキュリティなどの先端技術を金融サービスへ適用する際に必要となるエンジニアリング技術を開発・強化する役割を担うという。
また、米国シリコンバレーのベンチャー企業とも連携し、金融機関における先端技術の評価・適用を支援する。