IDCのデータによると、2016年に多くの企業がデータセンターやパブリック/プライベートクラウドインフラストラクチャの拡張を行ったことで、企業によるネットワーク投資が増加したという。このデータから得るべき教訓は、ネットワークに関するボトルネックがクラウド環境にとって大きな問題であり続けているということだ。
クラウドITインフラストラクチャに関するIDCの報告書には、注目すべき調査結果がいくつかある。
- 2016年、インフラストラクチャ機器(サーバ、ストレージ、イーサネットスイッチ)の売上高は9.2%増加して、326億ドルに達した。
- 第4四半期、インフラストラクチャ投資は全世界のIT投資の37.2%を占め、前年同期の33.4%から拡大した。プライベートクラウド投資は10.2%増、パブリッククラウド投資は5.3%増だった。従来型の非クラウドのITインフラ分野への投資は9%減少した。
- インフラストラクチャ投資の内訳を見ると、第4四半期のプライベートクラウド環境向けイーサネットスイッチへの投資は52.7%増加し、パブリッククラウド環境向けイーサネットスイッチへの投資は30%増加した。これに比べると、サーバとストレージの売上高の成長率ははるかに低い。第4四半期のプライベートクラウド環境向けのサーバ売上高は9.3%増、ストレージは3.6%増だった。プライベートクラウド環境向けのサーバは2.4%増、ストレージは2.1%減だった。
ベンダー別では、2016年通年のクラウドITインフラストラクチャ売上高が最も多かったのはDell Technologiesで、以下HPE、Ciscoと続いた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。