調査

国内PLM市場は前年比5.0%増--VRやARで新たなマーケットを:矢野経

NO BUDGET 2017年05月14日 07時00分

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 矢野経済研究所は、4月17日、国内PLM市場に関する調査の結果を発表した。これによると、2016年の同市場規模(システムメーカー出荷金額ベース)は前年比5.0%増の2423億5600万円の見込み。

 PLM市場は、製造業の業況にほぼ関連しているため、欧州などを中心に世界市場は伸び悩んでいる。しかし国内の同市場は、内需の安定、円安傾向などを背景にした国内製造業の収益改善が影響し、順調に成長していくものとみられる。


国内PLM市場規模推移と予測

各PLMシステムツールの役割(矢野経済研究所作成)

 同調査でのPLM市場とは、、製品のライフサイクル全般の管理にかかわるCAD/CAM/CAE、PDM(Product Data Management)、デジタルファクトリー、ビューワ/DMU(Digital Mock-Up)などのシステムツールを指す。調査期間は2016年10月〜2017年3月で、PLMシステムメーカーを調査対象とした。

 同研究所では、国内PLM市場は2017年以降も順調に成長し、2020年には2900億円になると予測している。PLMツールを利用する業種別の予測では、自動車・輸送機械は次世代自動車関連で好調であることに加え、今後は自動運転システムの開発・普及も成長要因となるとしている。また、産業機械も引き続き好調に推移し、電気・電子機械は、買収や経営危機など不安定要素が増え、ほぼ横這いから微増になるという。

 また、ツール別の予測では、デジタルファクトリーやビューワ/DMUといったシステムツールが大きく伸びるものと予測されている。これまでは、CAD/CAM/CAEとPDMが大きな比率を占めてきたが、今後、IoTにより膨大なデジタルデータが集まるようになり、PLM市場では新たな発展が期待できるという。

 同研究所では、PLMシステムメーカーは新たな事業機会の獲得を目指していると指摘している。この動きの例として、IoTで収集した膨大な量のデータをわかりやすく可視化するVRやARなどを活用したツールや、ビッグデータ解析の高度化による故障予知ソリューションを提供などが挙げられる。

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