「New Generations Meet up(システムエンジニアリングサービス推進組合)」は、結成して丸3年が過ぎました。システムエンジニアリング業界の営業担当者などを中心とした会員メンバーから悩みなどを聞きます。分科会のお題として議論してきており、活動も既に38回を数えます。筆者は、この組合の幹事として活動しています。
今回も「おはようございます。」「おはよう!」「初めまして!参加費用を300円お願いします」から、始まった毎度の分科会の朝です。テーマは「長期要員アサイン計画」「お取引先の担当者引き継ぎ対応」の2部構成でした。
各グループに分かれ、グループごとにリーダー、書記、タイムキーパーなど役割を決め、個々人が普段の業務の中で、各テーマで対応していることを基に話を進めていきます。
「長期要員アサイン計画」
2カ月、3カ月後の各社のアサイン要員計画(プライム選定、チーム化、玉突きなど)。通常システムエンジニアリングサービスの業務の多くは、契約更新がないと決まってから次の現場を探していく流れであるため、契約終了月の1か月前に更新可否が判断されて、契約終了月に翌月からの現場を探すことが多いです。
特に長期で稼働している場合は、更新となるケースも多く、開発現場で次のプロジェクトにそのままスライドし対応し、さらに更新していくのを繰り返すことも多いです。そのくらい貴重なエンジニアは、離れてほしくないという話になることが多いです。営業側が目指すべきところは、この長期アサインだったりします。営業活動もフォローアップのみで済み、工数があまり掛からないで済むからです。
そんな中、やはりこのテーマでは、2カ月、3カ月後の各社のアサイン要員計画は「考えられない」という意見もありながらも、エンジニア自身のことを考慮すると、成長につながるポジションや現場なども考慮し、率先して2、3カ月先でも開発現場を変更できるように努力するべきなどの意見もありました。
しかしながら、やはりエンジニアが関わっているプロジェクト内容が分からないケースも多く、技術スキルの先読み計画にもっと焦点を当てるべきという話が上がり、盛り上がった内容でもありました。
打開策として、体制での対応や現在稼働しているエンジニアの詳細一覧(プロジェクト内容や現契約の終了時期、本人のスキル要望)などを作成し、社内全体で検討できる体制が必要との話が上がりました。実際に実践されている企業もあり、そのような工夫は今後必要不可欠であり、自社とは経路の異なるプロジェクト対応を行っている外部パートナー企業との連携で、エンジニアの技術スキルアップや将来を考慮した時には、解決できる可能性も高いと言えるのではないだろうか。