グーグル、「Android」のアップデートを効率化する「Project Treble」を発表

Natalie Gagliordi (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高森郁哉 (ガリレオ)

2017-05-15 10:38

 Googleはこのほど、「Android」デバイスのベンダーが同OSを効率的にアップデートできるようにする新たな仕組み「Project Treble」を発表した。同社によると、これは「低層のシステムアーキテクチャに対する過去最大の変更」になるという。

 Trebleは、技術的にはベンダー向けのインターフェースとして機能する。このインターフェースは、Android OSのフレームワークと、チップメーカーがデバイス専用に開発した低層のソフトウェアをつなぐ働きをする。


「Project Treble」適用以前のAndroidリリースの流れ
提供:Google

 中心となるコンセプトは、ベンダーの実装とAndroid OSのフレームワークを切り離すことであり、これを実現するのが新たなテスト群「Vendor Test Suite」(VTS)だ。これは、コンセプトとしては「Compatibility Test Suite」(CTS)に似ている。CTSにより開発者は、異なるメーカーによる多様なハードウェアでアプリが動作するよう、互換性をテストできる。

 アプリとCTSの関係が、デバイスとVTSの関係に相当する。GoogleがAndroid最新版をリリースする際に、ベンダーはTrebleのVTSを使って、デバイス内部の各種チップが正常に動作するようテストできるのだ。

 Googleは次のように説明している。「現在、ベンダー向けの正式なインターフェースはない。そのため、デバイスをAndroid最新版に対応させる場合、Android上の多くのコードをアップデートする必要がある」

 「安定したベンダー向けインターフェースが、ハードウェアに関連するAndroidの領域へのアクセスを提供する。これによりデバイスメーカーは、チップメーカー側から追加作業を求められることなく、Android OSのフレームワーク部分をアップデートするだけで、Androidの最新版を消費者に提供できるようになる」(Google)

 留意すべきは、Project Trebleのアップデートが旧型デバイスには適用されず、次期モバイルOS「Android O」以降を搭載する新しいデバイスのみに適用される点だ。なお、Project Trebleのアーキテクチャは、「Android O Developer Preview」をインストールした「Pixel」スマートフォンで既に稼働しているという。

 GoogleはAndroid Oを今夏リリースする際に、Project Trebleに関する完全なドキュメンテーションを公開するとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]