戸田建設(東京都)は、ワークスアプリケーションズの統合基幹業務システム(ERP)「HUE」を導入し、統合利益管理システムを刷新する。ワークスアプリケーションズが5月18日に発表した。
HUEは機械学習などの人工知能(AI)技術を用いたアシスト機能を備え、利用者の入力作業を軽減する。また、建設業における業務要件を汎用化して標準機能として搭載している。これらの機能により、リアルタイムな情報の一元管理を可能にする。
HUEの標準機能(出所:ワークスアプリケーションズ)
戸田建設では、生産性向上のための新たな“枠組み”の構築を目指しており、この目標に向けてHUEを活用していく。具体的には、「人と組織の変化に対応できる枠組み」「根拠ある予測により目標が見えてくる枠組み」「生産性を向上させ人と時間を創出できる枠組み」――の3つ。
変化対応では、繰り返される機能追加などによるシステムの複雑化やブラックボックス化、属人化を防ぎ、企業の持続的成長にあわせた人や組織の変化への柔軟な対応を可能にする。
予測による目標の見える化では、表計算ソフトでばらばらに作成してきた受注や売上・損益の予測情報などをシステム化することで、リードタイムの短縮化、情報の一元化、業務の効率化を実現する。
時間創出では、機械学習を活用したサジェスト機能や自動作表機能、光学文字読み取り(OCR)による文字情報の解析や自動マッピングなどにより、請求書などの入力作業や単純作業、端末操作を極限まで削減する。