世界の半導体市場の売上高は2016年、前年度比2.6%増加し3435億ドルとなった。Gartnerが「Market Share Analysis: Semiconductors Worldwide 2016」という調査レポートで発表した。
2015年の売上高は3349億ドルであり、2016年はこれを上回った。Gartnerによると、2016年のスタートは比較的鈍かったが、堅調な需要と2016年下半期の価格上昇を受けて前年度比増になったという。
ベンダーのシェアを見ると、Intelが2015年に続き首位を堅守した。同社の2016年の売上高は541億ドルで、成長率は4.6%。市場シェアは15.7%だ。
提供:Gartner
2位も前年から変わらず、サムスンとなった。売上高は401億ドル、前年からの成長率は5.9%となっている。
3位はQualcommで、売上高は154億ドル。順位は前年の4位からアップしたが、成長率は4.1%のマイナスとなった。4位は前年3位のSK hynixで前年比10.2%減。2015年の売上高は164億ドルだったが、2016年は147億ドルとなっている。
上位25社中、成長率が最も高かったのはカリフォルニア州に拠点をおくBroadcomだ。売上高は2015年の45億ドルから、132億ドルに増加した。この結果、ベンダーシェアのランキングは2015年の17位から2016年は5位に急上昇している。
6位以下、トップ10にはMicron Technology、Texas Instruments、東芝、NXP Semiconductors、Media Tekが名を連ねている。
上位25社の合計の売上高は2015年と比較して10.5%増加した。だが、Gartnerによると成長の多くは合併や買収からきているという。これには2015年に発表されたBroadcomによるAvagoの買収も含まれる。
Gartnerは2017年の成長率を7.2%と予想している。「2016年第2四半期からの回復が継続しており、2017年を通じて状況は改善すると予想している」と、GartnerのリサーチバイスプレジデントGanesh Ramamoorthy氏はコメントしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。