自動車部品のヒロテック、生産ラインを遠隔監視--リアルタイムにもアクセス

NO BUDGET

2017-06-13 12:55

 自動車部品メーカーのヒロテック(広島市)は米国と日本の生産ラインの遠隔監視にIoT向けアプリケーション開発プラットフォーム「ThingWorx」を導入した。PTCジャパンが6月8日にが発表した。

 ヒロテックは、60年以上にわたりマツダやGeneral Motors(GM)など大手自動車メーカーに自動車部品や設備を供給している企業。世界9カ国27カ所の設計製造拠点で年間約800万台のドア製品と約180万台の排気系製品を製造している。

 同社の米法人は2016年にThingWorxを最初に導入、8台のコンピュータ数値制御機(CNC)の状態をリアルタイムで遠隔的に可視化する仕組みを構築した。

 日本本社でも2016年にThingWorxを導入、排気系製品のラインで自動検査システムをリアルタイムに遠隔地から可視化、過去のデータも可視化できるようにした。2017年からは自動車用ドア製品の生産ライン全体にThingWorx を導入、生産性を高めるために拡張現実(AR)と予測型アナリティクス技術の導入を検討している。

 ThingWorxは、アプリケーションの設計、ランタイム、情報に適した環境が整っており、モデルベースの開発で実装期間を10分の1に短縮できるという。

 ヒロテックは、ThingWorxの導入で予定外のイベントによるダウンタイムの低減、製品のフルデジタルレポートの提供による製品品質の向上、生産システムの動的な可視化による意思決定の遅延抑制などが期待できるとしている。今後、2017年にモデルラインを設定した後、同モデルをグローバル展開していく予定。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]